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今日のごはん

2005/02/18よりブログ開始。ぽわんと毎日を送っている、ある人間の日記。時折、絵日記にもなります。

2024.05.21
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2013.09.16
久しぶりに映画を観てきました、一人で。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」という題名です。
長いんで、よく「あの花」と略されます。

2011年4月から6月までの間に深夜放送されていたアニメです。
第一回目から見ていました。
まだ、彼が生きていたころでした。

彼がいなくなって、1年が過ぎました。

いなくなったことを悲しみ続け、その理由を自分のせいだと思うことは
彼を悲しませることになるのかもしれないな、と時々思います。
「なぜ死んだのか?」と問うことは、彼を責めることにもなります。
「なぜ夢にさえ現れない」と思ったりもしました。
それは切実な願いでしたが、責めているのだと気づきました。

彼の携帯電話の請求が、8月に弁護士事務所からありました。
債権を相続するかどうか、娘の親権者である私宛に尋ねてきたのです。
もちろん放棄することにしましたが、彼の部屋に残されていた請求書を覚えていたので
いつからいつまでの請求分なのかと問いました。
昨年7月の2万あまりと使用停止となった8月分の4万あまりだそうです。
8月分には解約手数料が含まれていることが多いと聞きましたが、かなりの金額です。
おそらく、彼女や彼女の友人に連絡していた通話料金なのでしょう。
弁護士事務所に「何日の何時までの通話分なのか、情報を開示できるか?」と尋ねたところ
ドコモのフリーダイヤルを教えてくれました。

本当にいなくなった日がいつなのか、誰も知らないのです。
彼女の友人に連絡したのが最後だろうという憶測で、8月19日としているが
彼女たちは本当のことをすべて教えてくれたわけではないので、不明なまま。

「死にたいなら、死ねばいい」と彼女が言ったことを、先日知りました。

過ち、すれ違い、誰かを憎めば救われますか?
自分のせいだと苦しめば、戻りますか?


先週、夢を見ました。
ただの夢です。
「〇〇さんから、伝言をお預かりしています」というドコモからの連絡を受けた夢。
その伝言を聞く前に夢は覚めてしまいました。
私は知りたいのでしょうね、何があったのか。
知ってどうするのか、と考える前に。

「あの花」では、「生まれかわり」という言葉が出てきます。
10年以上前、私は彼に告げたのでした。
「生まれかわって、お互いの姿かたちが変わっていようと
私は必ずあなたを見つけだす」

残された希望、本来それは逝く人たちに宛てたものだったでしょうけど。
いつどこで出会うかもしれないあなたをさがす為に生きる。
「死ぬまで、ちゃんと生きぬく」

そのために残ったのだな、と教えてもらいました。
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2013.08.18
やっと、データが完成した。

明日が彼の一周忌。
その日に向けて、彼の年譜や写真などをまとめたい、と思い始めて約1年。

自分や家族の記憶、彼が残していたブログやツイッター、彼の知人から教えていただいた掲示板の過去ログなどから、見えてきたもの。

彼がいつ、何を考えていたのか。
どう生きてきたのか。
彼の生涯を追体験するように、1年過ごした。

1年前泣くこともできずに抱えていた思いを、泣き続けるよりも辛い作業だったが、昇華した。

誰かを断罪するわけではない。

今なら、「赦しています」と言える。

彼に後押ししてもらったと思っている。
あとがきは、「追慕」とした。

最後の言葉は、「私はこうして、〇〇に再び出会った」


2013.02.16
PCの隣に、仏壇がある。
彼の位牌を分けてもらった。

毎日ろうそくを灯し、お線香をあげる。
お花の水を替え、丸く小さくよそったご飯とお水を供える。
毎晩、お寺でいただいたお経の本を見ながら、般若心経を唱える。
毎月、時間を作ってお墓詣りをする。
彼の実家のご両親に会いに行く。

心が求めるままに行動したら、こうなっただけだから
周りの人がどう思うかは考えていない。
もしも、実母が生きていて元気だったら、きっと反対されただろうと思う。
反対されても、やっていたのは間違いないが。

彼は、お寺や先祖を大切にしていた。
仏壇の無い家に育った私に、ご仏飯のよそい方や、お線香の灰の掃除の仕方を
詳しく教えてくれていた。
こうなることがわかっていたわけではないだろう。
でも、人間が無意識に起こす行動なのに
あとになって「意味」を持って
現れてくることは、案外多いと思う。

約2年前から、アバターを使ったSNSに参加するようになった。
そこのカテゴリーの一つに、自分の島を持つというものがあった。
砂地の島の上に、芝生などの色を置いていくと
「絵」に見えることに気づき、何か始めたくなった。
島の上に作る「絵」によって、ある「物語」を作る。
思いつきを楽しんでくれる人、心待ちにしてくれる人もあり
夢中になった。

『お話は、島に突然現れた「たまご」から始まった。
「たまご」が寒がったのでたき火で温め、びっくりした「たまご」は欠けてしまう。

欠けた部分は口となり、島の白い花が大好物と知って、せっせと食べさせる。
大きくなった「たまご」には、ひれのようなものが出てくる。

魚のような「それ」は、食欲旺盛で、島の樹まで食べ始めた。
すでに、島の30%ほどを占める大きさに成長した「それ」に脅威を感じ
「もう、いい加減にして!」と怒った。
「それ」はびっくりしたのか、片隅で動かない。
言い過ぎたかなと思っているうちに「それ」の色は濃く変化していく。
姿も変わっていく。長く長く伸び、うろこをつけた体は、まるで…

それは、ドラゴンだった。
島の木々を燃やし尽くし、破壊を続ける凶暴なドラゴン。
もう、だれも止められない。
島は、白い砂だけが残った。
ドラゴンは、なぜか大好きだった白い花を守るように、丸くなって眠っている。

そして、そのままドラゴンは、自らの火で燃えていった。
あとには、「たまご」だけが残った。
私たちは間違った。
でも、生きなおせる証として、たまごは残った。』

破壊を続けるドラゴンが、なぜ燃えていったのか?
あらすじを考えていた時とは、大幅に変わっている。
それを書いたのは、8月16日。

夢中で絵を描いているときは、何も考えていない。
「これを描かなければ」なんて気負ったことは浮かばない。
でも、自分の意識に上らなくても「わかっていたんだな」と思う絵はある。
2004/6/20、「夜空」は、離婚直前。押し殺している心が見える。
8/8、「砂漠の女神」は離婚した直後。解放。
8/29、「青い樹」、しんと澄み切った空気。
10/17「夢魔」、何が起こっていたのか、わかってきた。
同日「逃れ得ず」一人だけのせいではない。

無意識にわかっているのなら、わかってもよさそうなものだとおもう。
でも、わかっていたら間違わなかっただろうか。
自分が一番大切に思っているものを
選び間違えたせいで永遠に失うことがあるなんて
失う前には気が付かない。

それでも生きていく。

責苦なのか、何もかもが大きな喜びなのか、向こう側を見ることができるのなら。
2012.12.06

今年の冬も、駅前に華々しくイルミネーションが飾られた。

点灯式なるものも開催され、歌手まで来たとか、勤務先でも話題だった。

最近は、ほぼLEDライト。街は明るい光で包まれている。

毎日帰宅の度に、光の中を通る。

そこかしこで、携帯のカメラを構える人々。

光が強すぎて、人々の顔は見えない。

人の姿は影となる。

明るすぎる「誰そ彼(たそがれ)」時。

 

この世にいない人まで、光に誘われて歩いているのではないかと

錯覚しそうな光の街。

 

今、すれ違ったのかもしれない

 

LEDライトは、熱を持たず

ただ冷たく、明るい。

白く白く、滲んでゆく。


2012.10.08
あれから、何日経ったのかも忘れてしまうような日々。
季節は、すっかり秋になっていました。

先日は彼の四十九日でした。
日程を考えずに、(1か月以上早く決めるので)
公休を入れていた私は、「ああ、その日は休めないわ」とだけ、思っていました。
皆さんと一緒でなくても(家族ではないし)
数日後にお参りすればいい。
お母さんも、「無理しなくていいよ」と言ってくださったし。

ところが、四十九日には、誰も出席されないという。
お金が無いんだから、ちょっとお布施を渡して、お経をあげてもらうだけ。
何で!
誰もいないところで、お経だけあげるの?
そんな、さびしいこと!

思い余って、勤務先の上司にメールで相談。
休めないことはわかっているから、せめて時間がわかったら、
その時間に手を合わせたいから、席を外してよいか、10分だけでも。
返事が来ました。
「おやすみしなくていいんですか?
大事なことは優先されて、かまわないんですよ。
私が〇〇さんの立場なら、休んじゃいますよ。」

「ごめんなさい、行きたいです。」
「いいですよ、きっと喜ばれますよ」
嬉しくて。
とても、嬉しくて。
世間的には、別れた妻です。
彼が最後まで想っていた人でもない。
でも、行きたかった。それを受け入れてもらえた。

涙で、帰れなくなって
ウサギの目で帰宅。
娘が、とても心配していました。

私だけでなく、海外から駆けつけてきてくれたご家族も合せて3人が
参列しました。

四十九日の日、娘を連れて、昔3人で住んでいた場所の近くで
彼の兄姉と夕食をしました。
飾り気のない焼き鳥やさん。
娘以外は酔っ払い、そしてみんなで笑い合いました。
お姉さんには、彼がそこでニコニコと笑っているのが見えたそうです。

昨日、彼の実家にお線香をあげに行きました。
お父さん、お母さんは快く迎えてくれました。
私は、お話の相手でもなんて考えていましたが
逆に私の方が話を聞いてもらっていました。

あれから、彼の部屋で見つけた書類や
手紙、ネット、そしてそれを通じて知り合った方々から
たくさんのことを教えてもらっている最中です。


「過去から現在までの自分を消してしまいたい」と幾度も
彼はいろんなときに書いていました。

だから、私がしようとしていることは、彼にとっては苦痛なのかもしれないです。
私は、彼がどう生きて、どんな人と関わり
どんなことを話していたのか
すべて思い出そうとしています。
書類を見たり、いろんな人と話したり、手紙をもらったりしながら。

私は、彼が生きてきた道をけしてダメだなんて思っていません。
何ができるから、できないからとか
そんな価値判断ではありません。
たくさんの人にとって、「大事なひと」であったのだと
今更ながら、感じています。

1年前には、言えなかった言葉。
どこにいても、たとえ死んでいても
大好きだよ。
そう言いたいだけかもしれませんね。
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