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今日のごはん

2005/02/18よりブログ開始。ぽわんと毎日を送っている、ある人間の日記。時折、絵日記にもなります。

2024.04.26
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2016.11.20

やっぱり、何といっても「鳥獣戯画」を見ないと。
そう思っても不思議じゃない。

国宝だからとか、教科書に載っていたからとか、
そういうの抜きにでも、実物を見たくなる不思議な魅力。

10月4日から11月20日まで、太宰府の九州国立博物館で公開。
「京都 高山寺と明恵上人ー特別公開 鳥獣戯画ー」
前期も後期も行くつもりだったのに、終了間際になってしまった。
もう、そんなに多くないだろうと平日昼過ぎに行ったけど・・・

入ってすぐ見えたのは、長い長い行列。
あれ?3階のはずなのに、なんでだろうと思ったら
エスカレーターに乗るための行列!!

並ぶのは大嫌いだけど、仕方ないよな、見たいもの。
1階には、博多祇園山笠の飾り山も展示されていて、
並ぶつらさも少し解消。

くねくねと曲がる行列の途中にも、九州国立博物館では
こういう↓楽しみを用意してくれてました。

知名度が低い明恵上人についての解説書ですが
これが、秀逸です!
 
かわいい絵と文章。
これを読みながら並ぶと、あっという間に列が進みます。

さて、やっと会場に入れました!
会場内の写真は、九州国立博物館から提供していただきました。
ありがとうございます。

最初に「鳥獣人物戯画」が並んでいます。
この辺りは立ち止まらずに見ないといけないので
ゆっくりと観るのは難しかったので、残念でした。

 
下がおそらく一番有名な、甲巻。
見とれます。
日本画の生徒たちが、授業で模写をするのも納得。


ここから、乙巻。
馬や鷹などの動物以外に、麒麟など空想動物も。


で、丁巻。
筆致が全く違うので、描いた人も違っているんでしょうね。

ここからは、明恵上人のお話です。

明恵上人、見かけだけだと、普通のお坊さん。

ん?石?
なんで石が展示されているの?
貴石とかでもなさそうだし。
なになに?
お釈迦様を慕うあまり、インドにどうしても行きたかったが
行くことができず。
島の石を記念に持ち帰った、と。
海は続くよ、インドまで。
 

この石については、「われ去りて のちにしのばむ人なくば
飛びて帰りね 鷹島の石」という明恵上人の歌が残っているとか。
自分の思いをわかってくれる人は多くないと思っていたのでしょうか。
しかし、石は飛んで帰らず、ここにあります。

40年間、見た夢の日記を綴ったり。

母と慕う「仏眼仏母像」の前で右耳を切ったり。
(ゴッホとは違う理由らしいです)

どちらかというと、あぶない人だったのではないのかな~。
それでなくても思い込みのつよ~い人だったような。
でも、石も寺も絵姿も残っている。

この人を慕った弟子もたくさんいたのだ、と知るにつれ、
みんな、このちょっと変わった純粋な人を好きだったのだと
ほんわかとした気持ちになってきました。

上人が愛した子犬の像です。

京都市の北西、紅葉の美しい高山寺。
一度行ってみたいですね。

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