移り変わる風景

バス停の見晴らしがよくなったなと空を見上げて
街路樹が全て葉を落としたことにようやく気づいた。

寒くなってきたけれど
どうやら更年期に入った私は火照りやすくなっており
かなりの薄着で出勤している。
この症状って冬の間は助かるかも。

勤務先では相変わらずいろいろと。
まず、〇さんが辞める…らしい。
Ｋさんに語ったところによれば「皮膚病の状態がかなり悪いので」。
えっ？それ信じてるの？
と言いたいけど素直だからな、信じてるのかも。
いや、辞めなきゃいけないほどなら出勤できないだろうって。

今月いっぱいで退職するというのに
事務職で教えられていないのは、私と新人のＹさんのみ。
既に募集活動も始めているのに、ごまかすＳ社員。
親会社に書類を届けに行って、「決まったんだってね、おめでとう」
と言われたと話す〇さん。
それ聞いたら、寿でない限り転職先が決まったって察しつく。

Ｋさんは「彼女も悩んでるみたいです。いつ言おうかって」
と言うが、取り巻きの男性陣には早々と言ってるじゃない。
あなたが辞めて仕事に影響がでるのはこっちじゃないの？
「どうして辞めるの？」と聞かれるのが嫌なんだろうな。
好き勝手に残業つけさせてたのを所長に批判されたからか。

冬の賞与が出た。
相変わらず「すくないよ」のショウヨなんだが
それでも出るだけありがたい。
…と思っていたら、Ｓ社員の声。
「なんだこれは！これじゃ家に帰れん！
前の会社の５分の一しかないじゃないか」
激しく机を殴る音。
Ｋさんに向かって「金のことは話すな！金のことは！」と怒鳴り。

プチンと私は切れた。
「いい加減にしてください。雰囲気が悪くなります。」
できるだけ怒りを入れずに言ったつもりだけど。
（ただ前を向き直りながら、小さく「もう大人なんだから」と言ったのはいやみでした…）
あなたのまた何分の一かの金額でもありがたく受け取っている
人たちの前で、なんでそういうことが言えるのかな。
世帯主なのはあなただけじゃないよ。

彼の暴言は治まった。
その日の日報に「ボーナスの査定が悪くて塞ぐのはわからないでもないですが
他の社員の前で言うことではありません。
見かねたので注意させていただきました」と書いたら
こうコメントしてきた。（今、日報はまずＳ社員が見る）
「本気じゃないですよ。失礼しました！！」
…怒ってるだろ。

面と向かう勇気、私に欠けているもの。
やらなければ変わらないな。