何かが違う（２）

コーヒーの話は前振りのつもりだったが
予想外に長くなってしまったので二つに分けた。

勤務先にて。
事務員の残業が一向に減らないことに業を煮やした所長は
Ｏさんが一人でやっていた仕事をＫ事務社員へ渡すように説得。
事務員全員を一人ずつ呼んで、残業はしないようにと言い渡した。
これ以上残業するなら、もう一人雇うことになる。
そこでＯさんは食ってかかった。
Ｋさんだって残業してるじゃないか、と。
（彼女は残業するために仕事していたの？
だってＫさんが残業しているから見かねて手伝っているって言うなら
別だが、そうではないらしいし）
あげくには泣き出したそうな。

所長は「まいったな」と言っていたが
それは自分が可哀想で泣いただけでしょ。
次の日、Ｋさんにメールで休みますと伝えただけで欠勤。
翌日所長が「おや、出てきてたの。
今度から休む時には、ちゃんと電話してね。」と言うまで
挨拶にも行かず、きちんと謝りもしなかった。
所長は切れた。
「注意してもシカトするような、上司を上司とも思わん奴はいらん！
更新せんぞ！」

事務員の契約更新期限が近づいていた。
Ｋさんはおろおろと心配し、謝るように説得した方がいいかと相談してきた。
それは違う。
本人に謝る気があるなら、所長に話す機会を作ってやるのはいい。
でも、最近の態度は以前と全く同じ。
単に所長に書いていた長文の日報が一行になっただけ。
しかも、なんと今でも日報を書く時間なのかどうか知らないが
１５分の残業をつけているという。

Ｋさん、昔福岡にいたＴさんと喫茶店で雑談した時のこと。
Ｏさんも含めて３人でにぎやかにしてくれていたので（皮肉っす）
以前は二人がＯさんのことをどう思っているのか不明で
彼女のことを相談することもなかった。

勤務場所が分かれても月に一度は会おうと決めて実行しているそうな。
なのに、Ｔさんは「彼女は世渡り上手だと思うから」と言う。
こういうことになっているんだよ、と話しても本気で心配しない。
仲良くしているフリ、だったのか？
友人ではなかったのか。
偶然席替えで隣の席になったから、取り敢えず仲良くする
学校時代の「おともだち」なのか。

「誰でも完璧じゃないから」
もちろん、そうだ。
だからこそ、努力したりするんでしょ。
彼女の全てを受け入れるつもりじゃないなら
おかしいと思うことはちゃんと言えばいい。

何かが違うと思う。