知らない

ＮＨＫテレビの「ためしてガッテン」で
７月１８日に放送されたのは
「あなたを襲うリウマチ！患者１００万人の真実」という
なんだか怖そうなタイトルだった。
一応「リウマチ患者」であるので見てみた。

患者の日常生活を全国放送で流すのは
滅多にないことだと思う。
変形していく関節、腫れ上がる関節。
全身のあらゆるところが痛む様。
テレビで放送できたのは、それでも調子のよい日だったそうだ。
悪い日には寝床から起きられない。
私も初期のころは一日で１５分
杖を使った歩行だけしか出来なかった。
それ以外は横になっていた。

２０年以上も患者をやってる私からすると
当たり前の事実だったが
知らなかったことが一つだけあった。
それはいろんな問題を抱えた「当事者」には
共通することかもしれない。

「（年寄りがなる病気だから）私には関係ない」
「（身近にリウマチの人を見たことないから）私は知らない」
だから偏見も起こる。
体験で言うと「ふん、ぜいたく病だろ」「怠けてるだけ」
「気の持ちようでしょ」。
医者からもそう言われたことがある。
医者仲間にいなかったんでしょうな。

リウマチ患者は日本だけで１００万人とも言われている。
見たことがないのは、痛みなどで出て行けない患者が多いから。
発病理由に免疫細胞が関係するとまではわかっているけど
何故そうなるのかが不明、つまり誰もに起こる可能性がある。

さっきの文章の（）の中を別の場合に置き換えて
みればわかる。
どんな問題も、私に関係のないことなどない。
知らない、では済まされないが
「知らせる」ことも大切だ。
恐れずに種を蒔こう。