今日のごはん
2005/02/18よりブログ開始。ぽわんと毎日を送っている、ある人間の日記。時折、絵日記にもなります。
2006.03.29
毎日のように勤務先の話が続くとたまらんので
たまには別の話を。
プロの写真家の展示会も見に行ったことがあり
非常に有名だという写真家の写真集も持っていたし
自分で撮る趣味はほとんど無いが嫌いではない。
展覧会などで絵を見る時に
「どうやって見たらいいのか、よくわからん」と
言う人がよくいる。
ほとんど関心を持たずに日常生活を送ってきた人が
やむを得ぬ事情で(てのも変だが、きっとお付き合いで)来ちゃったのだろう。
描いた人だとか、どんな技法とか、なーんにもなしで
ただあなたと絵が向かい合えばいい。
高いんだぞとか賞を取ったぞと自慢している絵でも
嫌いなものは嫌いで良いのだ。
写真もきっと同じだと思う。
ただ、被写体が存在するので
それにまつわる「あれこれ」が好みも左右しがちなようだ。
一見「うまく」見えない写真の方が好きらしいと
気がついたのは藤原新也さんの展覧会からだろうか。
枯れかけた花や夕日の黄色い光を浴びた寂れた街
野放図に咲き誇る野花、そこに立つ素人の女性も
じっと見つめていたくなる力を持っていた。
早川義夫さんのサイトでは
彼が鎌倉の海岸を犬の散歩をしながら出会った
犬や猫たちの写真が掲載されている。
彼は昔歌手、のち書店主、再び歌手であって
けしてプロの写真家ではなく
対象も近所の散歩する犬たちがほとんどだ。
「うまい」写真ではない。
ポーズを作るわけでもなく
写真を撮られることで自尊心をくすぐられるわけでもない、あるままの犬たち。
なかでも一番好きなのは彼の飼い犬であるチャコ。
(どちらかというと太りすぎの情けない顔の犬は
つらくなるほど美しい目なのだ。)
鎌倉の静かな海によく合う彼らの写真は
通って見つめたくなるものばかりだ。
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