小さな恋のメロディ

ケーブルテレビで懐かしい邦題を見つけた。



これを見たのは確か名画座だったので

中学最後の年ぐらいか。

トロッコに乗っていく先の事など考えもせぬ

幼かった私は「すかっとした」と思ったものだ。



かなり細部まで覚えていた事に驚いた。

音楽の試験や墓場での女の子たちやら。

おひげの校長、保釈されたおとうちゃんも

懐かしいなあ。



テレビでよく見ていたアメリカの広い家とは

違って、とても親しみやすかったイギリス。

そう、あのくらいの狭さだった。

食事をするのにも隣と腕が触れるくらい。

テレビも「目が悪くなるから離れなさい」と

言えなかった、狭いから。



マーク・レスターは大人気。

「やきもち焼き」ジャック・ワイルドの方が

好みだったが。

（今年３月１日に病没と知った。

享年５３才。

癌によって声帯を摘出した後もパントマイムで

舞台に出ていたそうだ。）



あの頃、ずっと後になって

親の立場から見るようになるなんて

考えもしなかったなぁ。

「幸せになりたいだけなのに

どうして邪魔をするの」

そう言われて泣くメロディの両親や

おばあちゃんがいとしい。