放生会

福岡では、「ほうじょうや」と発音するので

つい、キーボードでそのまま打ってしまい、ありゃりゃ。



さて、出かけてきました。

確か２０年以上前にデートで行って以来。

あの時は当時の彼の趣味で

石見神楽（いわみかぐら）を見に行ったのですが

神楽の奉納があるなんて、知ってる人は稀だろうな。



午後四時。

地下鉄駅を上がると、既に人出は多くなっています。

まずは、冷たいお茶を買い求めてから、筥崎宮へ参拝。

ここのお目当ては何と言っても「鳩みくじ」で

いろんな景品がもれなく当たって一回３００円。

二人とも、箸でした。実用的で、よろしい。

参拝して、奥に進むと御神酒をふるまわれます。

もちろん心付けはいりますが、まぁ１０円ぐらいで。

巫女さんの注ぐ御神酒を呑みたい方はどうぞ。



さて、ここからがお待ちかねの出店見物。

参道に並ぶ店の数はざっと７００。

ゆっくり見ていったら、日が暮れます。

（ホントに日が暮れたんですって）

まず、私が買ったのは「カルメ焼き」。７個で５００円。

娘は１５０円出してくじのをやりましたが

案の定一番小さいのが当たりました。

でも、本人は小さいのでよかったと言っていたのでマル。

お腹空いていた私は「でかいフランクフルト」を食べながら

出店を冷やかしに。



途中の古本市で「ファーブル昆虫記」

「アカネちゃんとお客さんのパパ」を買い

ますます重たくなったリュックを背負って、えっちらおっちら。

「おもちゃつり」の景品がプレステ２の海賊版ぽかったり

トルコのシシカバブとか、これまで無かった商品も。

でも、少ないながら「東京カステラ」「お面売り」

「新しょうが（なぜかこれが博多の放生会の名物）」

も、変わらず有り。



地下鉄の駅近くで「でっかいマヨたこ焼き」をほおばると

お腹もいっぱいになり、ここからは海に近い参道へ。

こっちには大きな広場があるので

見せ物小屋が続きます。

しばらく歩くと、そこここでひよこの鳴き声が。

「ひよこつりだ！」聞いたことはあるが、見るのは初めて。

その横では「うなぎつり」に「かにつり」だ！

「幸福を呼ぶカメつり」もあるぞ！



そして、あたりに響き渡るおじさんの呼び声も高らかに

「お化け屋敷」が姿を現す。

目を輝かせる娘に引っ張られて行きましたよ。

「お化け屋敷」のはしごなんて初めてだわ。

恐がりもせんで、お化けのお兄ちゃんに「こんにちは」と

挨拶して回るのはあんたぐらいじゃ…。

それから宇宙船型の恐怖ハウスに

零下３５度の北極探検。



私は「オートバイサーカス」が見たかったので

娘をつきあわせました。

木で出来た小さな円柱形の会場の中を

二台のオートバイが排気音凄まじく駆け回る。

あぐら乗りして両手を離した時は肝が冷えましたわい。

ライダーの兄ちゃん達もかっこよかったよ。

飛び出すほど近くに寄ってご祝儀をつかんでいくのも。



もっと裏へ回ると、陶器市もやってました。

そちら側は、一段と色の強い出店で。

薄暗い電灯の下、大勢の人が「型抜き」やってました。

あれ、まだ流行ってるの？

若いのから家族連れまで、一心不乱に型を抜いてる。

懸賞だから、難しいのほど高くなる。一番高くて５００円。

５００円を目指して懸命に抜く人たち。

この店、全部で３軒ぐらいあったけど、賑わってた。

不況の時代かなぁ、これって。



参道から筥崎宮を振り返ると

鳥居の横から大きな満月が上ってきていた。

娘が思わず、月に向かって二拍手した。

月

さっきベランダで洗濯物を干していたら

雲一つ無い夜空に、丸い月が浮かんでた。

明晩は十五夜。



突然話が飛ぶが

私は若い頃ひどい月経不順で困難症だった。

人間の身体の周期が太陽ではなく

月の方に近いのだと知ってからか

夜空に浮かぶ月の光を浴びると月経が訪れた。

冷たい光。

それ以来、月のイメージは女神ではなく男性である。



昔は、日本でも十五夜にはお団子、尾花を飾り

家族みんなで月を愛でたものだが

変わらず続けている家はどのくらいあるのだろう。

（スーパーには、月見団子を売っているけど）

中国系の人たちが中秋節に月を愛でるのと比べると

ずいぶんひっそりとしている。



顔ほどの大きさの月餅、家族総出の月見。

台湾や香港のお土産でもらう月餅が大好きで

もう少し食べたいなと思ってたけれど

現地では、毎年食べきれないほどもらうことになるので

少々うんざりだそうで。



明日は、放生会に出かける。

出店が並ぶ間から、夜空に月を探そう。

居心地悪くなって

先日、みんなの「ちるどれん」企画なるものを発表したが

あれからどうも居心地が悪い。



描いてください、なんてホントは言う事じゃなかった。

魅力があるのなら、描きたい人が自然に現れるだろう。

あー、恥ずかしい。

ああいうこと書く時は、もっとよく考えようよ。



もしも、もしも、その気になってくださった方がいたら

すみませんでした。



さて、明日出勤したら、一日だけお休みです。

（悔しいので、さんざん言ってます。往生際が悪い）

その日がちょうど福岡の秋祭り「放生会（ほうじょうや）」の

最終日。

娘を連れて行く約束してます。

ほんとは、自分が行きたいだけです。

リンゴアメに、焼きトウモロコシに、わたアメ。

古本市に植木市。

お化け屋敷もあるかな。あったらいいな。

幼なじみ

生まれたのは隣の県だが、弟が生まれてすぐに

父の転勤で福岡に引っ越してきた。

初めて住んだのは、隣の私鉄沿線で

それからも、あまり遠くない所を行ったり来たり。

今は、実家から歩いて３０分ほどの場所。

だから、小学校時代からの幼なじみにも時々会ってしまう。



先週の日曜日、娘が遊びに行ってる間に

私も足を伸ばして私鉄駅近くの本屋へ。

「あの、○○さんじゃない？」

肩を叩いたのは、家が見えるほど近くに住んでいる

幼なじみだった。

「ごめんね、今の名前が思い出せなくて

旧姓で呼んじゃって」

「あ、その名前に戻ったのよ」

「えっ、なんで」

「なんでっていうか、離婚したから」

「あ、そうなの」



今どうしてるの、から始まっていろいろ話したが

まだ離婚の理由がＤＶだとは話せない。

往来で話せるようにはなってない。

「浮気されて」とか「性格合わなくて」だと一般的か。

別の理由を言ってごまかすことも出来ず、口ごもるだけだ。



同じ団地内で、元夫の知り合いに会うこともある。

彼は話し好きで年寄りの相手が好きだったので

知り合いがたくさんいる。

「あのー、△△さんじゃないですか？」

「あ、今は違います。○○です。離婚したんですよ。」

「まぁ、髪も切られて、お顔も何だか違ってしまったようで

違う方かと思ってました。」

（ど、どう違ったんです？老けました？）



このあと、「じゃあ、今はお嬢ちゃんと二人で？」とか

「えっ、今あの方はどこにいらっしゃるの？」と

聞かれたりする。

そういうことにはきちんと答えられるが、理由は話せない。

第一、私の知り合いではない人に、話していいのか迷う。

こっちにいる彼の友人にも話していない。

「まぁ、あの人はきつかったもんね」と

わかったような顔でうなずかれても、返す言葉が無い。



こういう場合、被害者顔して触れ回るのは出来ない。

彼の友人を彼から奪うことは出来ない。

彼の人生は、私の物ではないです。

みんなの「ちるどれん」

先日、友人への返信メールに

『「ちるどれん」は、誰にでも描けるんです』と書いてから

頭の中にしょうもない企画が。



円い顔に二つの点で目、口は笑ったりへの字だったり。

三本の髪の毛があって、身体は△。

手はＹの字、足はＬの字。

子供にも簡単。

誰にでも描けます、それぞれの「ちるどれん」が。

その「ちるどれん」を見てみたくなりました。



で、募集します。

上記の「ちるどれん仕様」さえ合っていれば

何をしてる所だろうが、何人だろうがかまいません。

描き方も問いません。線だけでも水彩風でも漫画風でも。



「描いてもええで」とおっしゃる方は

タテのサイズ２００〜６００pixel、１００ＫＢ以下の容量で

アップしていただき、そのアドレスを

メールで教えてくださいませんか。

いただいた「ちるどれん」は

できたらサイトに飾らせてくださいね。



この突然企画は今年いっぱいぐらいの期間で

やろうかと思っています。

本家サイトにも、明日ぐらいにお知らせを貼ります。



時間はたっぷりありますので

どうぞ気軽に描いてください。

…だ、だれも参加してくれなかったりして…