夢見よう

たくさんあった「もちトウモロコシ」の種を

友人宅へお裾分けした。



彼女の家には幸い庭があるので

トウモロコシ畑が出来るだろう。



夢見よう。

金色の皮に包まれた紫色のトウモロコシが

たくさん実る。

子供達が嬉しそうにもいでくるのを

彼女は茹でてふるまうだろう。

なんて美しいことか。



２週間経ったので、本日は早退して病院へ。

検査結果があまりよろしくなかったので

総合病院への紹介状を出された。

造影検査のために来週一日休まねばならず。

自覚症状がないとはいえ

５ヶ月も腎臓から出血しているのだから

仕方ないか。



自分の痛みは見ない。

金色の波を夢見よう。

延期

早ければ本日退院して、明日から出勤だった

事務社員の術後の腫れが治まっていないので

退院延期との報が仕事中に飛び込んできた。



そんな…。

新入社員二人来たし、退職する人も出たし

事務所の整理も終わってないし。

早く帰ってきて欲しいけど、声が出ないのでは

仕事も難しかろうし、な。



あと、最低一週間はバタバタするんだ…。

終わらない仕事の山を見つつ

キリがないので退社する。



そうそう事務方の若手女性（つまり私以外）が

久々に盛り上がっていたっけ。

新入社員の一人がたいそうな美男子で

しかも独身で。

顔だけじゃ、どうしようもないんだが

恋って顔から始まる人が多いのね。

さや当てで騒がしくなる予感。

プレゼント

かなり間が空いてしまった。

先週初めから、勤務先の事務社員が

手術のため再入院して

代行する作業もあり、ばたばたしていた。



普段なら大した仕事量でもないが

年末調整、新入社員の入社書類チェックに

保険証カードへの切り替えまで、この一週間に

詰め込まれていたので、事務用のTV会議やらにも

参加せねばならず。



しかし娘へのプレゼントはちゃんと買った。

最近、30色色鉛筆をよく借りに来るので

娘用に蛍光色入りの30色を。

自由帳をすぐに使い果たすので、100シートの

クロッキー帳と水彩用画帳。

手足が磁石になった黒猫ジジ。

ちょうどハロウィン時期なので、ついでに

カボチャ型チョコもつけて。



色鉛筆とクロッキー帳を一番喜んでくれた。

さっそくドラゴンを二匹描いてたな。

絵の片隅に題名やら詩を書くようにもなった。

来年はもう少し詳しい国語辞書がいるかも。



で、時にはその色鉛筆貸してくれぃ。

ご馳走

明日は娘の誕生日。

プレゼントは密かに買ってある。

ケーキは実家の母が買ってくれるらしい。

で、当日の夕食は何にする。



ご馳走だと思うものを作ってあげるよ。

何がいい？

それとも奮発してお寿司にでもしようか。

「店で食べられないものがいい。

お金を出しても買えないものがいい。」



具体的には何。

「たまご焼きとか」

それってご馳走なの。

「お店では食べられないでしょ」

まあ、確かにそうだけど。



思いつく限りメニューを並べる。

ささみのコーンフレーク揚げ。

和風ロールキャベツ。

でっかいスコッチエッグ。

ポテトパンケーキ。

鳥キモの塩焼き。

ポテトチャウダー。

山芋ごろごろのお好み焼き。

牛生スジどっさりのおでん。

生パン粉で作るコロッケ。

豚汁。

どれも娘の大好物。

さあ、どれにする？

ハガキ

手渡しの手紙は何度かもらったが

初めてではないだろうか。

娘からのハガキを受け取った。



３泊４日の自然教室なるものに出かけていた。

集団生活は苦手らしいので、少々心配。

事前の説明会もしっかり参加し

何度も荷物の中身をチェックさせた。



「自然教室って楽しいの？」

浮かぬ顔をしていた娘を思うと

どうしているかなと心配いらんやろを揺れる。

確か昔は「林間学校」と言っていたな。



出発した日の夜に書いたハガキ。

「…色々ありましたが

それなりに楽しかったです。

３日間、心配しないでゆっくりしていて下さい。

おみやげ話を楽しみに。

帰ったら、しっぷ薬を用意しといてね。」



まもなく１１才。

こっそりと宝物とする。