カブトムシ

７月下旬から、一つがいのカブトムシを譲り受けて

暮らしている。



去年の夏は、１０数匹の鈴虫だった。

暗い所がいいと聞いて暗い玄関に置いていたら

朝から夜まで一日中鳴かれた。

遠くで、かすかに鳴かれる分には風雅だが

箱のような団地では、一匹でも反響してものすごい音だ。



秋が近づく頃、力弱く鳴き続けるオスは

交尾後メスに食べられてしまう。

丸々したメスが歩き回るだけとなった飼育ケースを見て

元夫は「来年は鈴虫はやめてくれ」と懇願したっけ。



で、カブトムシだが。

鈴虫とは違って、こちらは草食。

一番違うのは、昼間ほとんど木くずの中に潜っていること。

鉢のカケラなどの陰にいるのではないから

観察など出来ない。

朝になっても、うっかり出ていたのを見るしかできない。

動きは鈴虫のようには機敏でないが

穴を掘って隠れるのは素早い。



そういうわけで、たま〜にしか見られないが

カブトムシのつやつやした体は

やはりきれいだ。