カブトムシ…その後

一日、雨模様でした。

今夜カブトムシのメスをそっと土に埋めました。



オスの方は一週間前に死にました。

その前日、一生懸命脱走しようとするのを見ていたので

翌朝、その姿を見た時は複雑な気持ちが。

死んで、ようやく自由になれたね。



二日後、メスの姿が見えない。

いつものように、土の下に潜っているんだろうと

思っていたが、どうも変だ。全く動きがない。

隣の部屋へ行ってビックリ。

畳の上でひっくり返っている。

カブトムシは重い甲羅を背負っているからか

自分だけで起きあがることが出来ない。

かなり長いことその状態だったんだろう。

もう、足も固まりかけていた。



だめか…出たかったんだよな。

まだ少し足が動くので、せめて最後に食事を、と

甘いゼリーを口に持っていくと、動かした！

相変わらず足は曲がったままだし

今日中かと思いながら出勤。



夜、姿がない。また脱走か。

箱の中から、かすかに音がする。

なんと、まだ生きていた。

しっかりと潜っている。動いている。

それから三日間、メスは生きていた。



「卵を産んでいたのかな」

「そうかもしれないね」

「でもさ、うちのカブトムシ仲良くなかったよ。

メスがオスの上に乗っかってたのは見たけど

交尾してるの、見たことないよ。」

「いや、夜行性みたいだからさ

夜のうちに交尾してたかも。」



というわけで、成虫はいなくなったが

ケースにはくぬぎマットを厚めに敷き

次世代に備えることになりました。