月

さっきベランダで洗濯物を干していたら

雲一つ無い夜空に、丸い月が浮かんでた。

明晩は十五夜。



突然話が飛ぶが

私は若い頃ひどい月経不順で困難症だった。

人間の身体の周期が太陽ではなく

月の方に近いのだと知ってからか

夜空に浮かぶ月の光を浴びると月経が訪れた。

冷たい光。

それ以来、月のイメージは女神ではなく男性である。



昔は、日本でも十五夜にはお団子、尾花を飾り

家族みんなで月を愛でたものだが

変わらず続けている家はどのくらいあるのだろう。

（スーパーには、月見団子を売っているけど）

中国系の人たちが中秋節に月を愛でるのと比べると

ずいぶんひっそりとしている。



顔ほどの大きさの月餅、家族総出の月見。

台湾や香港のお土産でもらう月餅が大好きで

もう少し食べたいなと思ってたけれど

現地では、毎年食べきれないほどもらうことになるので

少々うんざりだそうで。



明日は、放生会に出かける。

出店が並ぶ間から、夜空に月を探そう。