花ひらく

１８日に実家に行った所まで、話を戻しましょう。


二日分の着替えを持って、出かけました。

バスに乗っていくつもりだったのですが

子供の要望で変更。実家は歩いても３０分です。

「歩いていこうよ、近道教えてあげるから」

もともと、ん十年も同じ土地に住んでいるので

近道なんて全部知ってるつもりでいました。



「ここ、ここを曲がるの」

え、この先は駐車場だけのはずだけど？

二人並んで歩けば埋まる路幅を喜々として進む子供。

蛇行する川の縁を進むと

満開の桜の前に出たのでした。



もちろん、九州でも桜の開花日はまだ先です。

何故かそこだけが満開でした。



実家ではいっぱいに咲いた香り高い白水仙が

出迎えてくれました。

ここの庭は、近所の犬猫やヒヨドリの憩いの場です。

のらねこに餌をやってはいかん、と言ってた父が

お腹を大きくした白ノラに一番優しかったっけ。



子供は前の学校の友達と遊ぶのが目的でした。

二日間たっぷり遊んで満足そう。

私は、カビの生えた風呂場を掃除して食事を作って、母や弟と世間話でもして。

そうそう、弟は無事卒業が決まり、国家試験もほぼ合格とか。

めでたい！と焼き肉でお祝いしました。

花ひらく・・・